【本音レビュー】ユニクロCの新作「レースアップシューズ」は、見た目と履いた感覚がまったく違う一足だった

2025年の秋冬コレクションの中でも、個人的に発売前から気になっていたのがユニクロCの「レースアップシューズ」
SNSで先行ビジュアルを見た時点で「これは絶対試したい」と思い、発売日にオンラインで購入してみました。実際に履いて、街を歩いて、数日使ってみた感想を本音でレビューしていきます。

目次

ユニクロC(UNIQLO : C)とは?

まず簡単にブランドの説明をしておきましょう。
「ユニクロC」は、イギリスのデザイナー クレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller) が手がけるユニクロのコレクションライン。
彼女はジバンシィやクロエなど数々のメゾンで活躍してきた人物で、ユニクロCでは“日常に寄り添うエレガンス”をテーマにした服づくりを行っています。

クレア・ワイト・ケラー氏/image:PR TIMES

2025年秋冬コレクションは、7月と9月の2回に分けてリリースされました。全体的に落ち着いたカラーと立体的なシルエットが印象的で、ユニクロのベーシックラインよりもややモード寄り。
その中でもひときわ気になったのが、公式配信の人気投票でも一位となっていた今回の「レースアップシューズ」です。

今回初めてユニクロオンラインストアを利用してみました。大きめの段ボール箱にこの状態で送られてきました。

ドレッシーでカジュアル、絶妙なバランスの光沢靴

オンラインストアで購入したレースアップシューズは、税込 4,990円。ユニクロオンラインは4,990円以上で送料無料になるため、ちょうど送料無料ラインに乗ります。届いた箱を開けてまず驚いたのは、想像以上に「きらっと」した光沢。

遠目にはレザーのようにも見え、ぱっと見の印象はかなり上品です。

実店舗だとシューキーパーは入っていませんがオンラインではHOKAのローファースニーカーと同じような紙製のシューキーパーが入っていました。

素材は合成皮革で、見た目はレザースタイルながら気軽に扱える仕様。ソールは厚めでしっかりとボリュームがあり、全体のシルエットに安定感があります。
フォーマルにもカジュアルにも転べるバランス感で、黒のワイドパンツから細身のスラックスまで対応してくれそうです。

後ろからみるとかなりソールが厚いのが分かる
靴底面もグリップ感がありそう。しっかりユニクロCの刻印もある。

【欠点】近くで見ると質感は値段相応

デザインは文句なしですが、手に取って間近で見ると質感のリアルさはやや物足りない印象でした。
指で押したときのシワの入り方がややビニールっぽく、ツヤの出方にも人工的なニュアンスがあります。
たとえるなら、学生時代のエナメルバッグのようなツヤ感。

表面のシワが明らかに本革ではない質感

もちろんこの価格で本革を求めるのは酷ですが、「見た目の高級感」を重視する人には少しチープに映るかもしれません。

【良い点】履き心地は想像以上に快適

見た目の印象と一番ギャップを感じたのが、履き心地。
合皮ならではの柔らかさで足当たりが非常に優しく、履きはじめから足になじみます。シューレースがしっかり付いているのでホールド感もあり、長時間歩いても靴擦れしにくい。

インソール部分にはしっかりクッション素材が入っている

さらに、紐を解くと開口部が大きく開くため、脱ぎ履きがとにかくラク。
ソールは厚みがありながらも重さをほとんど感じず、つま先で体重をかけても自然にしなやかに沈む感覚がありました。
スニーカーほどのクッション性はないものの、硬すぎず柔らかすぎず、程よい踏み心地。

シューレースをほどくと開口部が大きく開くので脱ぎ履きがしやすい

筆者は普段NIKEやNew Balanceで27.5cmを履いていますが、この靴は27cmでぴったり。やや細めに感じる人もいるかもしれませんが、足幅が広い場合でもスニーカーサイズで選べば問題なさそうです。

コーディネートに合わせて“化ける”靴

正直、単体で見たときは「正直微妙かな」という印象でしたが、実際にコーデに組み込むとこの靴の良さが一気に引き立ちました。

ブラックのパンツとの相性は抜群

まず試したのが黒スキニー(BEAMSの定番ライン)。
パンツのマットな質感とシューズのツヤ感が絶妙なコントラストを生み、同色でも立体感が出ます。
「黒×黒」でありながら“重くならない”のがこの靴の良さで、足元がしっかり締まる印象に。

さらにユニクロCのワイドパンツと合わせても好印象。
ワイドなシルエットと厚底のバランスが心地よく、カジュアルスタイルでも足元にほどよい上品さを添えてくれます。

ドローコードを絞ってもいい感じ

スーツスタイルではほどよい抜け感を演出

スーツのパンツに合わせると、厚めのソールが強調されややカジュアル寄りに。
ただ、それがむしろ“抜け感”になってくれるため、堅苦しく見せたくないビジカジスタイルにはぴったり。

「きれいめすぎないけど、ちゃんとして見える」という、まさにユニクロCらしい立ち位置の靴です。

ジーンズとも相性良し

リーバイスのデニムと合わせてみると、少しブーツライクな印象に変化。
ぼてっとしたフォルムがデニムの無骨さと調和して、ミリタリー寄りのコーデにも自然に馴染みそうです。
シーンやスタイルを問わず、意外と懐の深い一足です。

【まとめ】コーデに入れた瞬間に化ける、“実力派のプチプラ靴”

実際に履いてみると、このレースアップシューズは「見た目よりも履き心地」「素材よりもスタイル映え」で評価が上がる靴でした。
確かに近くで見ると素材のチープさはありますが、履いたときのシルエットの良さと歩きやすさは想像以上。
何より、どんな服に合わせても不思議と“まとまって見える”のが強みです。

上からのシルエットは若干クラークスっぽい!?

手入れも簡単で、汚れはサッと拭き取るだけ。耐久性は本革には劣るかもしれませんが、普段使いの一足としては十分。
4,990円という価格を考えれば、コスパはまあまあ高いと思います。
特にセールでもう少しでも安くなっていたら、かなり買いの一足ですね。

カラー的にほこりなどは目立ってしまいます。拭き取ればいいだけの話ですが。。。

見た目はレザーライク。履けばスニーカーのように扱える。
ユニクロCの「レースアップシューズ」は、そのギャップを楽しむ靴です。
トレンド感と実用性を両立したい人にとって、肌寒くなってきたこれからの秋冬コーデの頼れる相棒になりそうですね!

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