【25W対応】UGREEN MagFlow Qi2 25W (PB773) 実機レビュー!次世代ワイヤレス充電の未来を感じるモバイルバッテリー

ワイヤレス充電は便利だけど「遅い」というイメージがあり、長らく有線充電には敵わない存在でした。
しかし2025年、ついにその常識を変えるかもしれない新製品が登場しました。

それが UGREEN MagFlow Qi2 25W (PB773)
世界初の Qi2.2認証モバイルバッテリー で、最大25Wのワイヤレス充電に対応した一台です。

今回は実際に購入し、使用してみましたのでそのレビューをお届けしていきます!

目次

新規格「Qi2.2 25W」とは?

2025年7月に発表された次世代規格「Qi2.2」。
最大25Wの高速ワイヤレス充電に対応したことで、これまでの「便利だけど遅い」という弱点を克服しつつあります。

従来のQiが15Wまでだったのに対し、最大25Wの急速ワイヤレス充電を可能にしたのが最大のポイントです。

これにより、従来はどうしても有線よりも遅いと感じてしまった弱点が解消され、「ケーブルレスでも有線並みの充電速度」という未来が現実になろうとしています。

UGREEN MagFlow Qi2 25W モバイルバッテリーのパッケージ

UGREEN MagFlow Qi2 25W (10000mAh・30W) の基本仕様と特徴

今回レビューするのは、Qi2.2対応モバイルバッテリー「UGREEN MagFlow Qi2 25W (PB773)」

内容物は本体、充電用USB-Cケーブルと説明書類

なんといっても最大の特徴は「Qi2 25W」に対応したワイヤレス充電に対応している点。MagSafeにも対応しているため、iPhoneをマグネットでワンタッチ接続可能です。

背面はUGREENのロゴのみのシンプルな見た目
ワイヤレス充電の設置面には「Qi2 25W」のロゴ

さらに内蔵のUSB-Cケーブルと追加のUSB-Cポートはいずれも最大30W入出力に対応しており、スマホだけでなくタブレットやMacBook Airなど軽量ノートPCも問題なく充電できます。

残量表示はLEDディスプレイにパーセンテージで表示され、バッテリー残量が直感的に把握できるのも便利です。安全面では13重の保護回路と温度管理システム「Thermal Guard」を搭載し、過熱や過電流の心配もありません。

側面には1%単位で残量を確認できるインジケーター

色は淡いブルーで人を選ばない印象。デザインはプラスチック筐体でありながらメタリック調で高級感があり、安っぽさを感じさせない仕上がりなのも嬉しいポイント。

下側側面には電源ボタン、USB-Cポートと一体型ケーブルの全てが集約。一体型ケーブルはマグネットで綺麗におさまる

大きさは同じ10,000mAhのアンカーのケーブル一体型モバイルバッテリー「Anker Zolo Power Bank」と比べるとほんの少しだけ大きい印象。ただし厚さはこちらのMagFlowの方が薄いためそこまで大きな差は感じません。

「Anker Zolo Power Bank(下)」との比較

一方で重さに関してはワイヤレス充電機能や、MagSafeのマグネットなどが搭載されている分実測値254gと少しだけ重ためではあります。

重さは実測値で254グラム。ちなみにAnkerの方は212g
ケーブル部分はストラップのように持てる

詳細スペック表

項目詳細
製品名UGREEN MagFlow Qi2 25W モバイルバッテリー (PB773)
バッテリー容量10,000mAh
ワイヤレス充電Qi2.2対応 最大25W出力(MagSafe互換、Magnetic Power Profile対応)
有線充電(入出力)内蔵USB-Cケーブル:最大30W/入力USB-Cポート:最大30W
残量表示LEDディスプレイ(パーセンテージ表示)
保護機能13重保護回路+Thermal Guard温度管理システム
サイズ約111 × 69 × 21mm
重量約254g
認証世界初のQi2.2認証取得製品(WPC登録済み)
価格 9,580円(税込)前後

「Qi2 25W」でワイヤレス充電の立ち位置は変わりそう

今回の目玉機能でもある「Qi2 25W」のワイヤレス充電。

この25Wという充電速度は結構とんでもなくて、急速充電器を用いて有線接続でiPhoneを充電した際も25W前後で充電されていることを考えると、ワイヤレスのままほぼ同じくらいの速度で充電できてしまうことになります。

MagSafe対応なのでiPhoneにマグネットで張り付く

ただしまだ解禁前、現状の充電速度で実験

しかし現時点ではQi2.2の25W充電をフルに活用できる端末は限られています。

Pixel 10 Pro XLが先行して対応しているものの、iPhoneについてはソフトウェアで制限がかけられている状態なので、2025年9月配信予定のiOS 26で正式対応する予定です。(iPhone16シリーズ以降)

そこで今回は、比較をする観点でもiPhone 15 Pro Maxを使って現状のQi2(最大15W)の充電性能を検証しました。

iPhoneは電源が落ちた状態で実験スタート

結果は、20分で約19%、約30分で約28%と、有線充電(同時間で50%以上)にはやはり及びません。最終的にフル充電まで約3時間半かかり、充電ロスも大きめで、iPhone満充電時にバッテリー残量は12%しか残りませんでした。

約20分後に28%充電
満充電まで3時間半以上かかってしまいました
満充電後のバッテリー残量は12%と充電ロスも大きい

正直なところ、このままではまだ有線には敵わないという印象です。ただしこれは規格解禁前の現状に過ぎず、25Wのフル性能が解放されれば大きく改善する可能性が高く非常に楽しみです。

端末が対応した際には改めて検証し、こちらの記事に追記していきますのでお楽しみに!

モバイルバッテリーとしての完成度

ワイヤレス充電はまだこれからですが、モバイルバッテリーとしての完成度は非常に高いと感じました。

内蔵ケーブルと追加ポートを使えば有線で30Wの出力が可能で、日常的なスマホ充電はもちろん、外出先でタブレットやノートPCをサッと充電する用途にも対応できます。さらに残量が一目でわかるディスプレイ表示や、高級感ある筐体デザインも満足度を高めています。

ケーブル一体型モバブとしてもかなり優秀

つまりQi2充電を使わなくても「普通に優秀なモバイルバッテリー」として成立しており、Qi2.2が普及した際にはさらに真価を発揮できるという二段構えの安心感があります。

さらに容量も37Whということで機内持ち込みなども問題なく行える点もありがたい。

少しだけ気になったのはMagSafeの磁力

一方で使用してみて少し気になったのはMagSafeの磁力の弱さ。問題なく付いてくれるものの少しの力で横にスライドさせると簡単にずれてしまいます。

普通に使用している分には問題ないとは思いますが、ワイヤレスで充電しながら手で持つ際には注意が必要です。

ストラップ部分で持ち上げると簡単に外れてしまう
Pro Maxのサイズでほぼピッタリのサイズなので、通常のサイズのスマホだと若干はみ出るかも

【まとめ】未来を先取りする一台

UGREEN MagFlow Qi2 25W (PB773) は、世界初のQi2.2認証モバイルバッテリーという肩書きを持つ、先進的なガジェットです。現状では対応端末が限られているためフル性能を実感できる場面は少ないものの、今後対応するiPhone 16/17シリーズや最新のPixelでは有線並みの速度を体験できるようになるはずです。

接続するとスタンドとしても使えそう

ワイヤレス充電の未来を先取りしたい人、新しいiPhoneを狙っている人には特におすすめの一台。これからワイヤレス充電の標準が大きく変わるタイミングを感じさせてくれる、ワクワク感のある製品だと思います。

ますます新型iPhoneの発表が楽しみになる、、、!

今回紹介した製品はこちら↓

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