革靴ってかっこいいけど、とにかく疲れるイメージありませんか?
自分も同じで、通勤や取材で一日中歩いていると、夜には足がパンパン…。
そこで気になっていたのが、「革靴なのにスニーカー感覚で履ける」と評判のテクシーリュクス。
今回、定番モデルのTU-7774を実際に購入してみました。Amazonのランキングでも常連の人気モデルですが、実際どうなのか?しっかりレビューしていきます。
テクシーリュクスってどんなブランド?
テクシーリュクス(texcy luxe)は、アシックス(asics)のグループ会社「アシックス商事」が手がける革靴ブランド。
アシックスといえばランニングシューズのイメージが強いですが、そのノウハウを日常靴に落とし込んでいるのがこのテクシーリュックスというわけです。

「見た目はちゃんと革靴。でも履き心地はスニーカー。」
まさにいいとこ取りを狙ったコンセプトで、就活から冠婚葬祭まで幅広く使えるラインナップが揃っています。防水ゴアテックス搭載のモデルなんかもあって、ビジネスシューズ×ハイテクな機能性なものが多くて非常に魅力的。
今回買ったTU-7774はシリーズの中でもベーシックな一足。ストレートチップにパンチキャップを合わせた、オーソドックスだけど少し遊びもあるデザイン。まず最初に試すなら間違いないモデルです。
見た目は完全に革靴、触ると別物
箱を開けると、まず“きちんとした革靴”の佇まいに安心します。ストレートチップに小さな穴飾り(パンチキャップ/クォーターブローグ)が控えめに入り、適度な華やかさ。

これならスーツに合わせても浮かず、ジャケパンやきれいめカジュアルにも馴染みそう。梱包は紙製のシューツリー(紙管を使った簡易タイプ)で型崩れ対策。届いた直後は、いわゆる量販スニーカー的な“工業製品っぽい匂い”が少し気になりましたが、これは数日で気配が薄れました。なお自分の注文時は、Amazonから靴箱にラベル直貼りで届いた点だけは残念(これはアマゾン側の都合でしょう)。


持ってみると驚きの軽さ
手に取ると印象が一変します。とにかく軽い。革靴というより、軽量ランニングシューズに近い手応えで、片足を実測すると約330g。

革靴特有の「持った瞬間のズシッ」がありません。アッパーは本革で、表面はややマット。近距離で凝視すると“高級靴の艶”とは違う素朴さがありますが、シルエットがスマートなので、他人から見える距離感では十分“ちゃんとした革靴”に映ります。つま先は補強が効いていて押しても潰れず、頼もしい硬さ。歩行時の屈曲はスムーズで、甲の当たりも柔らかめ。履きはじめから“慣らし期間”が短くて済むタイプだと感じました。

【履き心地レビュー】軽さ・返り・クッションの三拍子
歩き出しから“革靴らしからぬ”軽快さがあります。接地は「コツン」ではなく「トン」と柔らかく、足裏にかかる衝撃が丸められる感覚。前に転がるようなソールの返りが気持ちよく、信号ダッシュのような小走りもストレスが少ない。長い通勤ルートや1万歩超えの日でも、ふくらはぎの張りが明確に軽減されました。

インソールとソールの仕事ぶり
インソールは取り外し可能な立体形状で、上面は革調の見た目、裏側は適度にモチっとしたクッション。踏み込むたび、硬すぎず柔らかすぎない反発が返ってきます。

アウトソールは屈曲性が高く、かかと側は耐摩耗性を意識した仕様。つま先の曲がり始めが自然なので、足指で地面をつかむような歩き方ができます。ライニングや中敷きには抗菌系の素材が使われているようで、数時間の着用でもムレ感が過剰に気になることはありませんでした(流石に真夏の季節は暑いけど、そこはもはやどんな靴でも無理)。


スタイリングで試してみた
実際に履いていくつかのパンツと合わせてみました。
スーツスタイル
まずは定番のブラックスーツと合わせてみました。
結論から言えば「これ以上ないほど自然」。まさにベストマッチで高級感のある革靴にしか見えず、きちんと感も損なわれません。

チノパンスタイル
次にベージュのチノパンと合わせると、カジュアルながら足元が引き締まり、休日の“きれいめコーデ”にマッチ。今回購入したブラック以外に展開されているブラウンやワインといった明るめのものを選べば、さらに馴染みやすそうです。

黒スキニーで大人っぽく
黒スキニーに合わせると、やや艶のあるレザーがアクセントになり、落ち着いた大人っぽさを演出。オン・オフ問わず活躍してくれる万能さを実感しました。

サイズ選び:普段のスニーカー基準から“半サイズ下”を検討
ここだけは注意したいポイント。自分は普段、スニーカー(アシックス含む)で27.5cmがジャストなので、そのまま27.5cmを購入したところ、踵に指1本分の余裕が出る履き心地でした。紐で調整すれば問題なく履ける範囲ですが、革は使うほど馴染んでわずかに伸びる前提もあるため、フィット重視なら“普段より0.5cm〜1cm下”も視野に入れてよさそうです。アッパーが柔らかめなので、ぴったり寄せても靴擦れのリスクは低いと感じました。

(参考:筆者の他モデルサイズ/New Balance 990v3:27.5、Nike Air Force 1:27.5、HOKA BONDI 8:27.5)
【正直に】気になったところ
価格を考えると十分ですが、ハイエンド革靴の艶や奥行きと比べると“チープ感”はあります。革自体も薄い気がするので、長く履くと割れたりする可能性はありそう。

とはいえ、離れて見えるのはシルエットなので、実使用ではほぼ気になりません。

あとAmazonから届いたとき、箱に伝票直貼りだったのは少し残念。これは販売元によると思いますが…。
【まとめ】毎日歩く人の“正解の一足”
公式定価は税込8,800円(執筆時点)。Amazonではよく割引になっており、セールやクーポン次第では5000円台という破格の価格帯で手に入ることもあります。本革アッパー、軽量ソール、立体インソール、そして“スニーカー級”の歩きやすさ。コスパの良さはちょっと反則級です。



結論として、TU-7774は「革靴の顔で、毎日ちゃんと歩ける」一足。
長時間の通勤、外回り、立ち仕事、そして急なフォーマルまで、この一本で広くカバーできます。近くでじっくり見ると高級靴の艶や奥行きには及ばない、それは事実。でも、遠目の見え方は端正で、何より足が楽。毎日ガシガシ履けて、心理的な“消耗”が少ないことこそ正義だと思います。

- 軽くて歩きやすい
- 本革で見た目はしっかり
- フォーマルからカジュアルまで対応
- 1万円以下で買えるコスパ
もちろん、高級靴のような雰囲気や質感を求める人には物足りないかもしれません。でも毎日の通勤や冠婚葬祭、ちょっとした外出で“気軽に履ける革靴”を探しているなら、この靴は本当にアリ。

「革靴は疲れるから嫌い」という人にこそ、ぜひ一度試してほしい一足です。
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