Nintendo Switch2のテレビ出力はどのくらい進化した?旧型スイッチと比較して画質の違いをチェック

8年ぶりに登場した任天堂の新型ハード「Nintendo Switch2」。Joy-Conや本体サイズなど外観面のアップデートに加え、内部のSoC(いわば頭脳部分)も刷新され、性能面でも大きく進化しました。

中でも注目したいのが“映像の進化”。なんとついに4K出力と最大120fpsに対応し、家庭用ゲーム機としての完成度が一気に高まりました。

今回はギアモノで発売日当日に入手できた奇跡のSwitch2を、実際にモニターに接続して旧型スイッチと画質を比較。どこまで進化したのかをチェックしていきます!

目次

ドックが進化して配線ストレスが激減

まず接続時に気づいたのが、ドックの設計が大きく改善されている点。Switch2のドックは全体的に丸みを帯びたデザインになり、裏蓋が“パカッと完全に取り外せる仕様”に。

地味ながら、これがめちゃくちゃ使いやすい。配線の取り回しがグッとラクになりました。

電源のACケーブルとHDMIを接続すればそれだけでOK。どちらも「Nintendo」のロゴ入りで統一感あって良い。
旧型スイッチは背面カバーが下でつながっていた。

さらに、冷却ファン内蔵&有線LANポート搭載で、まさに据え置き機としての安定感がアップ。もはや携帯ハードというより、“ちゃんとしたテレビゲーム機”です。

外側からは見えませんが、赤い丸のあたりにファンが内蔵されているそう。下部の穴から吸気して上部から排出する仕組み。

付属のHDMIケーブルもスゴい。ホログラムシール付きのいかにも強そうなケーブルで、4K120fpsや8K60fpsに対応しているとのこと。

付属のHDMIケーブル。1.5mでした。
ケーブルが入っていた袋には「ULTRA HIGH SPEED」の表記。とても強そう。

任天堂サポート公式X(旧Twitter)でも、「付属のHDMIケーブルを使ってほしい」との注意喚起がありました。他のケーブルでは性能を発揮できないこともあるそうなので、ここは素直に従うのが吉。

圧巻の4K画質、HDRでさらに鮮明に

4Kモニターに接続して電源ON——もう起動画面から美しさが段違いです。

最初の画面からもう全然違う

Switch2はHDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応しており、設定後は明るい部分と暗い部分のコントラストがくっきり。シャープで立体感のある映像になります。

HDR設定画面

試しに旧型スイッチと同じゲームニュース画面を比較してみたところ、文字の輪郭が一目瞭然。旧型は全体的にぼやけた印象なのに対し、Switch2では細部までクッキリ表示されていて情報の見やすさもアップしています。

上が新型スイッチ2、下が旧型スイッチ。同じモニターに接続しても境界の鮮明さが違う。

Switch2専用ソフトではなくても、この境目のボヤッと感がなくなるだけでかなり綺麗な画質でゲームができそうです。

4Kと120fpsは“どっちも”は無理?モニター選びがカギ

ひとつ注意点として、Switch2は4Kと120fpsに対応しているものの“同時には選べない”という点が挙げられます。

【そもそもフレームレートとは?】

フレームレートとは、1秒間に何枚の画像(フレーム)を表示するかを表す数値のこと。単位は「fps(frames per second)」で、数字が大きいほど動きがなめらかになります。

つまり60fpsなら1秒間に60コマ、120fpsならその倍のコマ数になるということなのでさらにヌルヌルした映像になるというわけですね!

今回のスイッチ2、4K120fpsに対応はしているのですが、4K(3840×2160ピクセル)出力時は最大フレームレートは60fpsになってしまいます。120fpsで遊びたい場合は画質の低いフルHD(1920×1080)またはWQHD(2560×1440)のモニターに接続する必要があります。

  • 4K出力時:最大60fps
  • 120fps表示したい場合:フルHDまたはWQHDまでに解像度を下げる必要あり(もちろん120fps対応は必須)

のどちらかしか選べない。

筆者が使っているモニターは4K60fps対応だったため、問題なくフルスペックで表示できました。ただ、4K120fps対応の高級モニターにつないでも、出力は60fps止まりなので注意が必要です。

つまり、「高精細」か「高フレームレート」かは使うモニター次第で選ぶ必要があるというわけです。

ついにSwitchが“本格テレビゲーム機”に

モニターに繋いでみて実感したのは、「Switch、ついにここまで来たか…!」という感動。

旧型スイッチは、どうしても“携帯機をテレビに映している”感が強く、大画面だと画質の粗さが目立つこともありました。でも、Switch2は4K&HDR対応で据え置きハードとしても全く遜色なし。

PS5やXbox Series Xといったハイエンド機と肩を並べるレベルになった(もちろんマシンスペック的には勝てないが)ことで、リビングでどっしり構えてゲームを楽しむスタイルにも完全対応できるようになりました。

新旧のドック。Switch2のドックはかなり丸っこい。こう見るとあつ森コラボはやっぱり可愛くて、新型も今後限定色が出てくれたら嬉しいですね。

Nintendo Switch2は、ただのマイナーチェンジではなく明確な次世代機。中でもテレビ出力時の画質や接続まわりの進化は大きく、据え置き機としての完成度がグッと高まりました。

ゲーム体験そのものがレベルアップするので、Switch2への買い替えを迷っている方も、これは本気で検討してみる価値ありです!

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この記事を書いた人

生粋のガジェットオタク。
中学生の頃、父親から譲り受けた古いパソコンがきっかけでプログラミングにハマる。
高校では情報系の選択授業ばかりを取り、ちょうどiPhoneが爆発的に普及した時期と重なったこともあり、ガジェット好きとしての原型がこの頃に完成。大学でもそのまま情報科学を専攻。
卒業後は映像制作チームに所属し、編集などの制作業務に携わりながら、フリーライターとしてITやガジェット関連の記事を中心に執筆を続けている。

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