【1906L】ニューバランスのローファースニーカーって実際どう?サイズ感や履き心地を徹底レビュー

今じわじわと人気を集めている「ローファースニーカー」をご存知ですか?

その名の通り、ローファーの上品な見た目とスニーカーの快適な履き心地を兼ね備えたハイブリッドな一足。程よいフォーマルさと手軽に合わせやすいカジュアルさを持ち合わせており、スニーカー好きはもちろん、ファッション感度の高い層にも注目されています。

なかでも、このブームの火付け役となったのがNew Balance(ニューバランス)の「1906L」。今回はその注目モデル「1906L」を実際に履いてみて、気になるサイズ感や履き心地を詳しくレビューしていきます!

目次

ニューバランス「1906L」とは?

「1906L」は、人気ランニングモデル「1906R」をベースに、ローファースタイルを融合させたライフスタイルモデル。ABZORBやN-ERGYといったハイスペックなソールを搭載しながら、ローファーらしいクラシカルなデザインが魅力です。

2024年1月に「ジュンヤ ワタナベ マン」とのコラボモデルとしてパリメンズファッションウィークで初披露され、注目を集めました。その後、レギュラーラインとしても複数カラーが発売され、即完売するほどの人気に。

今回レビューするのは、全体に本革を使ったブラックの「U1906LBN」

初めてスニダンで購入してみました。

現時点で日本未発売のレアモデルですが、どうしても気になってスニーカーダンクにて購入しました。

ファーストインプレッションからすごく良い
中国で販売されていたものっぽい。日本未発売なので仕方ない

オールレザー仕様の高級感

箱を開けてまず感じたのは、やっぱりレザーは裏切らないということ。本革の牛革が使われており、全体的にマットで落ち着いた質感。革は柔らかめで履き心地も期待できそうです。

レザーの柔らかさも絶妙で、足を入れた瞬間のなじみ方に感動。個体差で多少のシワはありますが、それも革靴ならではの味として楽しめそう。履き込むことでどう変化していくのか、今から楽しみです

履き口周りは合皮っぽい
かなり柔らかめの皮質

国内で展開されている1906Lはメッシュ素材が中心でカジュアル寄りの印象ですが、このブラックレザーはしっかりローファーらしい落ち着きがあり、どんなファッションにも合わせやすそう。

ハイテクソールが魅せるスポーティーさ

ソールには、かかとにABZORB SBSポッドを備えた「860v2」ソールユニットを採用。クッション性が高く、歩行時の負担も軽減されます。

後ろから見ると完全にハイテクスニーカー

見た目にもハイテク感があり、足元にさりげないアクセントを加えてくれる点も魅力。本格的なローファーではカバーしづらいカジュアルコーデにもバランス良くマッチしてくれます。

レザーの補強パーツのおかげでシンプルすぎない
愛用の2002RXと同じソール

サイズ感は慎重に選ぶべし

このモデル、サイズ選びには特に注意が必要。スリッポン仕様で紐がない分、ジャストサイズでないとフィット感が損なわれるリスクがあります。

筆者は普段27.5cmを履いていますが、今回はハーフサイズ下げて27cmを選択。結果的にこれが正解でした。足幅はタイトめながら、しっかりフィット。縦の長さにはほんの少し余裕があり、靴全体を足でホールドする感覚があります。

写真のように足の甲と横幅のフィット感が重要

他のスニーカーと比べると、1906Lは若干縦長でフィット感が独特。サイズ選びを失敗してしまっている人の多くが大きめで購入してしまい、かかとが浮いてしまうことが多いと思うので、足前面が少しタイトめでフィットするサイズがベストな気がします。

試着できない場合は、持っているスニーカーと比較してサイズ選びの参考にしてください。

▼筆者の他スニーカーサイズ参考:

  • New Balance M990v3:27.5cm
  • New Balance 2002RX:27.5cm(これは27cmでよかったかも)
  • NIKE AIR JORDAN 1:27.5cm
  • NIKE AIR FORCE 1:27.5cm
  • HOKA BONDI 8:27.5cm
1906Rや2002Rを持っている人はソールが同じなので参考になりそう

さまざまなスタイリングと相性抜群

実際に筆者がいくつかのパンツとコーディネートしてみました。

スーツスタイルに

ブラックレザーとブラックスーツの相性は抜群。ぱっと見は普通のローファー、でもソールはスニーカー。抜け感がちょうど良く、ビジネスカジュアルにもおすすめ。

黒のジャケットスタイルに合わせて出社。ローファーっぽさがきちんと感を演出しつつ、ソールがスニーカーなので長時間履いても疲れ知らず。これなら外回りでも快適に過ごせそうです。

デニムとも好相性

週末にはLEVI’S 501と合わせて街歩き。カジュアルなジーンズにローファーの品がちょうどいいバランスで加わり、こなれた印象に。

やっぱりニューバランスはジーパンとの相性抜群な気がしますね。アップルのスティーブ・ジョブズがリーバイス501とニューバランスの992というモデルしか履いていなかったのは有名な話。

ヒール部分から見るとハイテク感がチラッと見えてたまらない

リネンパンツと夏コーデ

蒸し暑い日にリネンパンツと合わせてみましたが、足元が重たくなりすぎないか少し不安でした。実際には落ち着いた印象にまとまりましたが、夏場は通気性の高いメッシュ素材版の方が快適かも。

照明の関係でどうしてもシワが目立って申し訳ない。

モードスタイルにも映える

ワイドなパンツと合わせたときの相性が抜群すぎて、感動。ブラックの統一感と足元のハイテクソールのコントラストが絶妙で、完全に主役級の存在感。

シューズの上部が少し隠れる感じが一番好き

もはやこの合わせ方をしようと思って購入したまであるブラックのワイドパンツとのコーデ。ローファーのシルエットで足元が綺麗になってまさにベストマッチ。モード系のスタイルにも確実に合いますね。

コードストッパーで裾を絞ってもいい感じ

黒スキニーで万能コーデ

Tシャツでもシャツでもニットでも、どんなトップスとも好相性。黒スキニーに合わせると足元がぐっと引き締まり、自然とコーデが決まります。

もうこれに関しては合わないわけがないという感じですが、よく見ると遊び心あるデザインで地味になりすぎないところでカジュアルな服装にも合わせやいです。

履き心地はローファー以上、スニーカー未満

実際に数日履いてみたところ、クッション性は申し分なし。ABZORBやN-ERGYによるしっかりとしたソールで、長時間歩いてもかかとが痛くなることはありません。

ただし、紐がないため足全体のホールド感はスニーカーほど強くなく、履き口も硬めなので脱ぎ履きしづらさは感じました。ここはローファーらしさでもあるので好みが分かれるところかもしれません。

まとめ:ローファーとスニーカーの“いいとこ取り”をリアルに体感

ローファーの見た目が好きだけど、硬さや重さでつい敬遠していた筆者にとって、1906Lはまさに理想の一足でした。

見た目はフォーマル寄り、でも中身はスニーカーの快適さ。コーデを選ばず、歩いても疲れず、なにより履いていて気分がアガる。そんな満足感にあふれた一足です。

日本未発売モデルのため入手は少し大変でしたが、これから先の展開にも大いに期待。気になっている方は、見つけたタイミングが“買い時”かもしれません!

ちなみに、今回レビューしたニューバランスの1906L以外にも、この「ローファースニーカー」というジャンルは今まさに広がりを見せています。

ミズノの「Wave Prophecy Moc」なども話題になっており、ナイキやVANS、コンバースなどの老舗ブランドも、徐々にローファー型のスニーカーをリリースしはじめています。

まさに“フォーマル×カジュアル”というスタイルの中間を狙う新しい定番スタイルとして、今後ますます注目されていくことは間違いなしです。

そして何より、この「ローファースニーカー」というジャンル全体が、今後さらに盛り上がっていってくれることを願っています。快適さと上品さを両立させた新しい選択肢として、もっと多くの人にこの魅力が届いてほしいですね。

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この記事を書いた人

東京出身。生粋のガジェットオタク。
中学生の頃、父から譲り受けた古いノートパソコンをきっかけにプログラミングにのめり込み、高校では情報系の授業ばかりを選択。ちょうどiPhoneが爆発的に普及した時期と重なり、ITとガジェットにどっぷりハマる原体験に。その後は大学で情報科学を学び、卒業後は映像制作チームに所属。編集や制作に携わりながら、フリーライターとしてIT・ガジェット分野の記事を中心に執筆を続けている。

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