【災害に】もしもの災害に備えるモバイルバッテリー|日常使いできる防災アイテム

日本は地震や台風、大雨など、自然災害が非常に多い国です。
毎年のようにどこかで大きな災害が起こり、そのたびに「もしこれが自分の住んでいる場所だったら」と考えさせられます。

そんな“もしも”に備えて、今回ギアモノでは災害時に本当に役立つモバイルバッテリーにフォーカスしました。
防災というと少し身構えてしまいがちですが、モバイルバッテリーは普段使いしながら備えられる、非常に現実的な防災アイテムのひとつです。

目次

災害時にモバイルバッテリーが欠かせない理由

災害時に必要なものと聞くと、水や食料、トイレなどを思い浮かべる人が多いと思います。
もちろんそれらは最優先ですが、現代においては情報も同じくらい重要なライフラインです。

安否確認、被害状況の把握、避難所や給水所の情報収集。
そのほとんどを担っているのがスマートフォンです。
さらにスマホはライト代わりになり、ラジオやニュースを確認する手段にもなるため、災害時には欠かせない存在と言えます。

しかし停電が起きれば、そのスマホもただの板になってしまう。
だからこそ、電源を確保するためのモバイルバッテリーは、災害時の必需品なのです。

自分のスマホを守るためだけでなく、家族や周囲の人の充電を助けられる存在があるだけで、状況は大きく変わります。

災害時向けモバイルバッテリーを選ぶポイント

災害用として選ぶ以上、まず重視したいのは安全性です。
モバイルバッテリーは電気を溜め込む製品である以上、発熱や劣化と無縁ではありません。
そのため、極端に安価なものよりも、検証や安全対策をしっかり行っている信頼できるメーカーの製品を選ぶことが大切です。

次に重要なのが容量
たとえばiPhone 17のバッテリー容量は約3,700mAh前後。
これを踏まえると、3〜4回はフル充電できる20,000mAhクラス以上のモバイルバッテリーがあると、かなり心強い存在になります。
災害時はいつ電気が復旧するかわからないため、「余裕がある」というだけで精神的な安心感もまったく違います。

そしてもうひとつ、あると嬉しいのがライトなどの災害時向け機能
停電時に灯りがあるかないかは想像以上に大きな差になります。
最近はLEDライトを内蔵したモバイルバッテリーも多く、キャンプなどのアウトドアだけでなく、防災用途でも非常に実用的です。

【厳選】災害時のためのモバイルバッテリー

実際にギアモノおすすめ災害時にも使えるモバイルバッテリーを厳選して紹介。それぞれの製品で何がポイントか解説もしているので用途に合わせて検討してみてください。

〈Anker Power Bank (25000mAh, Built-In & 巻取り式USB-Cケーブル) 〉

Ankerの今年発売されたばかりのケーブル一体型モバイルバッテリー。一番の特徴は合計最大165Wという圧倒的な高出力でPCも余裕で充電できます。スペックにばかり目がいきがちですが、容量も25,000mAhとスマホを約5回ほど充電できるためかなり心強い。ケーブルもType-Cが2つ一体型(巻取り+ストラップ部分)になっているため他に何も必要ないのも推せるポイント。

〈Anker Solix C300 Portable Power Station〉

こちらはAnkerの大容量ポータブル電源ラインのSolixシリーズから出ている小型バッテリー。重さも約4.1Kgとポタ電の中では比較的軽量な部類。小型とはいえ容量は90,000mAh(288Wh)でACコンセントも搭載しているためスマホなどの充電はもちろん、自宅の家電まで動かせてしまうため本当に心強い。さらにこのモデルは上部にライトも備えているためまさに災害用のバッテリーとして最適な一台。(ソーラーパネルなどSolixシリーズのアクセサリーも接続可能です)

〈𝐀𝐧𝐤𝐞𝐫 𝐒𝐨𝐥𝐢𝐱 𝐂𝟑𝟎𝟎 𝐃𝐂 Portable Power Station〉

こちらは上記のC300からACコンセントを非搭載にしたモデル。その分こちらは2.8Kgというかなり軽量になっており電子機器の充電メインであればバランスの取れた一台。ライトもこちらの方が大型だったりと単純な廉価版というわけでもないためあえてこちらを選ぶのもありですね。(本体への充電はモバイルバッテリーのようにUSB-Cで直接充電可能)

〈Jackery (ジャクリ) ポータブル電源 600 JE-600A〉

こちらはポータブル電源で有名なJackery (ジャクリ) から今年発売された小型ポータブルバッテリー。大きさはA4の紙と同じくらいとポタ電の中ではかなり小型。こちらもカテゴリーとしてはポータブル電源なのでACコンセントも搭載しており、容量も640Wh(32V / 20Ah、3.7V換算で約17万mAh)とスマホ用だけで使用すると30回〜40回ほどは充電可能な化け物スペック。6.4Kgで取っ手も付いているためマンションやアパートなどの集合住宅でも置いておきやすいサイズ感。小型ライトも付いています。

完全据え置きなら大型のポータブル電源という選択肢も

家族が多かったり、十分な場所が確保できる方は大型のポータブル電源を装備しておくのもおすすめです。大型のものであればACコンセントからも普段と同様の電力が供給可能な上、ソーラーパネルやパススルー給電などアウトドアや普段使いにも使いやすい機能が満載です。ですが、その分重量がかなり重くなってきますので使用環境と相談しながら最適なサイズを選ぶ必要があります。

〈Anker Solix C1000 Gen 2〉

Ankerのポータブル電源、Solixシリーズの中でもスペック的に一番ど真ん中の人気モデル。本体への充電もわずか54分で可能な急速充電に対応している他、UPS(無停電電源装置)機能も搭載しているため普段はパススルー状態で自宅のデバイスと繋ぎっぱなしにした状態で、停電時には自動的に電源を供給してくれるように切り替えられる優れもの。

自宅で被災するとは限らない

自宅に大型のバッテリーを置いておいて、もしもの時に備えるのはとても大事。ですが被災するタイミングは自分では選ぶことはできません。外出時に被災することもかなりの確率で起こり得るので、たとえ小型であっても毎日持ち歩く用のモバイルバッテリーは用意しておくことをおすすめします。

【まとめ】モバイルバッテリーは「明日からできる防災」のひとつ

モバイルバッテリーは、特別な準備や知識がなくても取り入れられる、身近で現実的な防災アイテムのひとつです。
安全性が高く、十分な容量があり、いざという時に役立つ機能を備えた一台があるだけで、不安は確実に軽くなります。

今まさに大変な状況に置かれている方もいらっしゃいます。

災害への備えを常に意識し続けることは、誰にとっても簡単なことではありません。
それでも、全国のどこかで災害が起きたときに
「いつか自分の身にも起こり得ることかもしれない」
と少し立ち止まって考えてみることで、日々の心構えは自然と変わっていきます。

完璧な備えでなくても大丈夫。
できることを、無理のない範囲で、生活の延長として少しずつ。
その積み重ねが、いざという時に自分自身や大切な人を支えてくれるはずです。

気になるギアモノをシェアしてみよう!
目次