【レビュー】HOKA「SPEED LOAFER」— ローファー×スニーカーの新しい提案は履き心地もファッション性も別格だった

ここ最近、ローファースニーカーという新ジャンルのシューズが大きな注目を集めています。ローファーの持つほどよいフォーマルさと、スニーカーの快適さを両立したこのカテゴリーは、履きやすさだけでなくスポーティなソールのデザイン性も評価され、まさに今トレンドのシューズとなっています。

ローファー×スニーカーブームの火付け役であるNew Balance「1906L」はギアモノでもレビューし大きな反響をいただきましたが、その後ナイキやKEENといったブランドも次々と参入。そして2025年、ついにランニングシューズで有名な HOKA からもローファースニーカーが登場しました。その名も「SPEED LOAFER」

今回は実際に購入した体験をもとにレビューしていきます!

目次

そもそもHOKAってどんなブランド?

HOKA(ホカ、旧ホカ オネ オネ)は2009年にフランスのアネシーで誕生したブランドです。創業者は「山道を下りで速く走れるシューズ」を開発するために厚底ミッドソールを採用し、それが今ではHOKAの代名詞となりました。

現在は米国のDeckers Brandsの傘下に入り、ロードランニングからトレイル、ライフスタイルシューズまで幅広く展開。特に「MAXクッション」と呼ばれる厚底ソールと軽量性の組み合わせは多くのランナーやユーザーから支持を得ています。

今回はHOKA公式オンラインストアにて購入しました!

HOKA「SPEED LOAFER」について

HOKA「SPEED LOAFER」は昨今のローファースニーカーブームに、ついにHOKAも参戦してきた形で発売されました。

その人気は凄まじく、2025年1月にブラックの初回モデルが突如発売され、定価27,500円(税込)ながら即完売。その後は二次流通で10万円近くにまで高騰しました。さらに8月にはバーチ(淡い白)とウォルナットの新色が登場。今回レビューするのは、この「バーチ」です。

シューズボックスは独特のオシャレなカタチ

発売店舗はHOKA公式オンラインや一部のセレクトショップ(atmos、BEAMS、mita sneakersなど)に限られ、入荷数もごくわずか。発売日にはほぼ瞬殺で、かなりの入手難度でした。

開封してみました。シューキーパーはテクシーリュクスの革靴と似たものが入っていますが意味をなしていません、、、笑

HOKAのローファースニーカーは「タッセルローファー」スタイル

SPEED LOAFERはアッパーにタッセルが付いたタッセルローファー型。ローファースニーカーといえばコインローファー型が多いなか、HOKAはあえてフォーマル感のあるタッセルを選んできました。

しかもこのタッセルはただの飾りじゃなく、ドローコードのように引っ張ることでフィット感を調整できる仕組み。見た目の華やかさだけじゃなく、実用性も兼ね備えているのがHOKAらしいですね。

タッセル部分はドローコードになっており、靴紐を結ぶようにフィットさせることが可能

上質なレザーで質感が抜群にいい

実物を触ってまず感じたのは「革の質感がめちゃくちゃいい」ということ。アッパー全体に柔らかいレザーが使われていて、足を入れた瞬間から包み込まれるような感覚。インソールまでレザーなのも驚きで、これは高級感が段違いです。

レザーの質感、タッセル部分も高級感があります。

さらにソールとの境界部分にスエードが使われていることで、見た目が重たくなりすぎずスマートな印象になっています。

内側もインソールを含めて全てレザーになっています。この柔らかい感じのレザーはスポーツブランドのシューズではなかなか無い気がします。
ヒール部分にはメタルパーツが付いていて細部まで凝ったつくり

履き心地は完全にランニングシューズ

実際に履いてみると、ローファーらしさはほとんどなく、驚くほど柔らかいクッショニングに包まれます。厚みのあるソールはHOKAのランニングシューズ同様のフィーリングで、まさに“ふわふわ”。これまでいくつかのローファースニーカーを試してきましたが、履き心地は間違いなくナンバーワンと感じました。

インソールもモチモチしっかりクッション性がある

ソールは分厚いVibramソール

アウトソールにはVibramソールを搭載。グリップ性とクッション性はさすがで、街中はもちろん、少しラフな路面でも安心感があります。

ソールはしっかりVibram社のソールで、裏から見ると完全にトレッキングシューズのよう
ソールはかなり厚みがあり、一番分厚い部分で約6cm

【サイズ感】タッセルが効くから“攻めすぎない”選び方でOK

スリッポン型のローファーはサイズ選びが難しいですが、SPEED LOAFERはタッセルのコードを引いてフィットを調整できるので、安心感があります。

筆者の場合は普段BONDI 8を27.5cmで履いていて、このモデルも同じ27.5cmでややゆとりあり。人によってはハーフサイズダウンでも良さそうですが、コードのおかげでシビアに考えすぎなくても大丈夫そうです。

HOKAの他のシューズだと27.5cmでかなりピッタリサイズ(タイトめ)でしたがこちらは若干余裕がある感じ。それでもドローコードのおかげでサイズ的には問題はありませんでした。
愛用のHOKA BONDI8(現在はアップデートされてBONDI9が発売されています)

参考までに筆者の他のメーカーなどのスニーカーのサイズを貼っておきます⬇️

  • New Balance M990v3:27.5cm
  • New Balance 2002RX:27.5cm(これは27.0で良かったかも)
  • NIKE AIR JORDAN 1:27.5cm
  • NIKE AIR FORCE 1:27.5cm
  • New Balance 1906L:27.0cm

コーディネートを試してみた

どんなコーデに合わせられるのかイメージしやすいように、筆者がさまざまなパンツとコーディネートしてみました。

スーツスタイルに

スーツのパンツに合わせてみたところ、スポーティさが強く出すぎて個人的には少し違和感がありました。ブラックモデルならもっと馴染んだかもしれませんね。

フォーマルな印象はかなり控えめなのでカチッとしたスタイルに合わせるのは難しそう

スーツのローファーというりカジュアルなスタイルで綺麗系なパンツとならまとまりは良くなりそうです。

黒スキニーは鉄板

一方でスリムな黒スキニーと合わせると一気にバランスが良くなります。厚底の存在感が際立ちつつ、キレイめなスニーカー感覚で履けるのが最高です。

ジーパンで軽やかに

リーバイスの501と合わせると程よくポップで抜け感もありつつ、レザーの質感でしっかり高級感も演出。個人的にかなり好みの組み合わせです。

ジーンズとの相性は抜群です。これは明るいバーチが一番マッチしていそう。

ホワイトパンツとの相性もいい感じ

淡いバーチのカラーは同系色のホワイトパンツやワイドパンツと相性抜群。足元にしっかり存在感が出るので、スカートとの組み合わせもおすすめできますね。

明るい色のスカートなどでも合わせやすそうなので女性にもおすすめ

これに合わせたかったワイドパンツ

ブラックのワイドパンツに合わせてみると、これはもう大正解。このスタイルに合わせたくて購入したようなものなのである意味予想通りの結果になってよかったです。

ワイドパンツで隠れたところからタッセル部分が顔を出す感じがたまりません

スウェードとソール部分がブラックなこともあって、カラー的にもとても統一感がありますね。

意外とスウェットもアリ

一番意外だったのはスウェットとの組み合わせ。普通のローファーならチグハグになりがちですが、SPEED LOAFERはカジュアルと上品さのバランスが絶妙で、ラフすぎない印象になります。

【どこで買える?】欲しくてもなかなか手に入らない

HOKA「SPEED LOAFER」はどこに売ってるのか?

まずHOKA公式オンラインを見ても、常に「完売」表示。初回のブラックはもちろん、今回のバーチやウォルナットも発売日当日にほぼ瞬殺でなくなりました。筆者も発売日にPC前でスタンバイして、なんとか滑り込みで購入できたレベル。

さらに厄介なのは、販路がめちゃくちゃ限られていること。公式オンライン以外ではatmosやBEAMS、mita sneakersといった一部のショップでしか展開されておらず、しかも各サイズ数足ずつという超狭き門。抽選販売も多く、「運ゲー」感が強いのが現状です。

じゃあもう諦めるしかないのか?というと、そうでもありません。
二次流通をのぞいてみると、ブラックは依然プレ値で強気ですが、バーチやウォルナットは比較的落ち着いた価格帯で取引されています。「今すぐ履きたい!」という人は二次流通をチェックしてみるのもアリですね。


しかもリークでは、さらに新色が控えているという噂も出ており、再販や新展開が来る可能性は十分あります。(発売情報が出た際には、ギアモノ公式Xでも告知しますのでぜひフォローを!)

上から見たシルエットも可愛い

「手に入るかどうか」というスリルも、このシューズの人気をさらに盛り上げている要素かもしれません。

【まとめ】「SPEED LOAFER」はローファーでもスニーカーでもない、新ジャンル

HOKAが本気で作ったローファースニーカー「SPEED LOAFER」は、デザインも履き心地も従来の常識を覆す一足でした。

ローファーの高級感とスニーカーの快適さをいいとこ取りしながら、タッセルや厚底の存在感で唯一無二のスタイルに仕上がっています。定価27,500円(税込)という価格も、このクオリティを考えるとむしろお得に感じるレベル。

フォーマルなレザーシューズとは全く別ジャンルの靴だと思ったほうがいいですね

なかなか簡単には手に入りませんが、そのぶん人と被らない特別感のある一足。ローファースニーカーに新しい風を感じたい人にはぜひおすすめです。


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