モバイルバッテリーの完成系!?「Anker Power Bank Fusion」長期使用レビュー

スマホが普及するようになって、もはや生活必需品となったモバイルバッテリー。

普及とともに年々進化を続けてきている市場ですが、今回のアンカーの製品はその完成品では?と思うほど満足できる製品だったのでレビューしていきます!

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)/Image:Anker

日常のためのモバイルバッテリー

2025年現在、国内外問わず様々なメーカーからたくさんのモバイルバッテリーが発売されています。用途に応じて、小型、軽量なものから大容量、大出力、MagSafe対応のものもまで様々です。

そんな中、私が一番モバイルバッテリーに必要としていることは、スマホのバッテリーの補助となってくれること。つまり、毎日持ち歩いてスマホの電池が危なくなってしまった時に、すぐ充電できる環境を作ってくれる存在です。(安心感も含めて)

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)パープル

その点において、この「Anker Power Bank Fusion(30w)」は本当に完璧に近いプロダクトでした。

一台で完結の素晴らしさ

なんといってもこのモバイルバッテリーの特徴は、「バッテリー」「充電器」「コンセントプラグ」「ケーブル」が全て一つにまとめられているというところです。

Image:Anker

これまでモバイルバッテリーを使用するためには同時にケーブルを持ち歩いて、自宅でそのモバイルバッテリー自体を充電するための充電器まで用意する必要がありました。

ですがこの「Anker Power Bank Fusion」は一台でその全てをまかなってくれます。

特に充電ケーブルを別途で持ち歩く必要がないのは非常に便利。それまで、バッテリーと別途充電ケーブル持ち歩かなくてはいけなかった頃は、カバンの中でケーブルがぐちゃぐちゃになったり、時にはケーブル自体を忘れてしまうことも。

ケーブルは完全に収納するのではなくストラップとして使うようになっている。

しかしこの「Anker Power Bank Fusion」にはUSB-Cケーブルが本体に内蔵されているため、外出先ではそれを伸ばしてスマホに接続すればそれだけでオッケー。使わない時はそのままの状態でストラップ代わりにになるのも非常に考えられています。

ケーブルの部分で持っても大丈夫ように設計されています。/Image:Anker

また本体への給電もコンセントに直接に挿して行えるため自宅でバッテリーへ充電することも容易になりました。

本体とケーブル側面にマグネットが付いておりくぼみの部分にくっ付く。

必要十分な機能

「Power Bank Fusion」はバッテリーとしての機能だけでなく、コンセントに接続すれば最大30w出力の充電器として使用することが可能です。30wあればMacやPCを充電することもできるためとても重宝します。

Image:Anker

また付属のケーブルの他にUSB-Cポートがひとつだけ付いています。このポートを使って充電することも可能で、例えば下の写真のように、コンセントに挿して付属のケーブルでイヤホンを充電しながらUSB-Cポートからスマホも充電するといった使い方もできてしまいます。

Image:Anker

それぞれの充電が完了すると自動でPower Bank自体のバッテリー給電へと切り替わり、接続された全てのデバイスを充電することが可能です。

USB-Cが入出力対応なのが最高

購入する前は予想していなかったけれど、一番良かった点はUSB-Cがどちらも入出力対応だったということ。付属ケーブル、ポートのどちらもAnkerの独自技術のPowerIQ 3.0に対応しており、入出力の機能が備わっています。

つまり、本体への給電も付属ケーブルやポートから行えてしまうのです。自宅でいつもスマホを充電しているケーブルをそのままこのPower Bankに接続したり、付属のケーブルの先を充電器に接続すれば本体のバッテリーを充電することができます。

自宅の充電器からPower Bank本体を充電できる。

考えてみると、モバイルバッテリーであればケーブルを使って本体を充電するのは当たり前ですが、プラグが付いている本機はコンセントに挿して充電を行うもの!というイメージが強くあったこともあり、本体への充電方法が複数あるのは買ってから気づいたありがたい機能でした。

モバイルバッテリーは毎日持ち歩く、常に満タンにしておきたいものなので、「モバブも充電しておかなくちゃ」というストレスを減らせるのはとても重要です。

大きさとスペックがちょうど良い

「Power Bank Fusion」はバッテリー容量5000mAh。

出力は使用時最大22.5w(iPhoneでは約20w)、コンセント接続充電時は最大30wとなっています。

バッテリー使用時でもスマホはかなりの速度で充電できる上に、コンセント接続ではMacBook Airなどのラップトップを充電するのにも十分なスペックです。

また、サイズは83mm x 50mm x 31mmとほとんどのスマホよりも一回り小さく持ち運びもかなり楽。

iPhone14とのサイズ比較。スマホより小さいため充電中は重ねて持つことも可能。

私自身もこれまで数々のモバイルバッテリーを使ってきましたが、この大きさで容量5000mAh、出力20wというのが絶妙にちょうど良い。スマホを満充電はできないけれど、電池残量が危なくなった時にサクッと高速充電して安心して丸一日使用し続けられるスペックなのです。

大きさも本当に毎日持ち歩くには最適のサイズ感で、ウェストバックなどの小さなカバンの中にも入っちゃいます。

たしかに容量や出力は大きいに越したことはないですが、スマホを充電する用途であればむしろ十分な容量と出力ですし、何よりサイズや重さといった持ち歩くストレスの要因は極力減らしたいものです。

これでいてコンセントプラグやケーブルまで内蔵しているのは、日常的に持ち歩くモバイルバッテリーとしては最強ではないでしょうか!

ここが惜しいというところもあるけれど、

ここまでべた褒めしてきたわけですが、毎日使っていると惜しいポイントもいくつかあります。

一番惜しいのは2ポート使用時に出力が下がってしまうこと。1ポート使用時は前述の通り最大22.5w、30w(バッテリー使用時、コンセント接続時)の出力ですが、2ポート接続すると合計でもそれぞれ15w、18w(バッテリー使用時、コンセント接続時)とかなり非力になってしまうのです。

公式写真にPCとスマホなどを同時に充電している画像がないのはこの理由の可能性大/Image:Anker

これは少し不便で、例えばカフェでPC作業をしたい時、スマホと一緒に接続するとPC側への給電量が足りなくなってしまうといったことが起こってしまいます。

また見た目のチープさはあまり感じないのですが、バッテリーのインジケーター部分がテカテカしていて傷や指紋がかなり目立ちやすいのが残念です。

表面は鏡面で綺麗だけど指紋や汚れが目立つ。明るい色でまだ良かったかも。

内蔵のケーブルも断線しないようかなり堅牢につくられている反面、硬さがあり取り回しがし易いとは言いにくい。

とはいえ小型化と堅牢さを考えると致し方ない部分でもありますし、全体としては非常に完成度の高いプロダクトであることに違いはありません。

ケーブル部分を持っても断線しない頑丈な設計をしている分、多少の硬さはトレードオフ/Image:Anker

このジャンルがどんどん進化していってほしい

数ヶ月間「Anker Power Bank Fusion」を使用してきましたが、もうこれが正解じゃん!と思えるほどお気に入り。スマホと財布とこのモバイルバッテリーは仕事の日から休日まで毎日必ず持ち歩く、三種の神器となっています。

iPhone15ProMaxと一緒に毎日持ち歩いてる!

価格はAnker公式オンラインストアで5,990円(税込)

カラーは紹介したパープルの他にブラックやホワイトなど6色展開でバリエーション豊富。また、内臓ケーブルもUSB-C版とLightningケーブル版(6,490円)の2種類販売されています。

豊富なカラーバリエーション/Image:Anker

改めて「バッテリー」「充電器」「コンセントプラグ」「ケーブル」の全てが一つにまとまっているこの製品は完成度が高く、とってもおすすめできるモノです。

そしてこれからこのオールインワンモバイルバッテリージャンルの製品がもっと増えて、少しづつさらに完璧なものへと進化していって欲しいな!

新年度になり新生活が始まったこの時期。全部入りの「Anker Power Bank Fusion」で電源周りもアップデートするのはいかがでしょうか?

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